騙されてジャングルの中を歩かされた。

とある、金曜日の夕方。

一通のLINE通知が届いた。。。

 

「明日と明後日、空いてたら海岸キャンプ行かないか」

今まで、キャンプといえば山。海岸でキャンプなんてしたことなかった僕の心が躍った。きっと海岸近くに車を停めて、砂浜にテントをたてて、すごくロケーションも良い事だろう。

 

「行こう!」僕は即答でそう答えた。まさか、地獄の始まりだという事も知らず。。。

 

当日、天気は少し曇り。名古屋から車で走り港まで連れてこられた。

「おおお!海だ。キャンプ地はもうすぐだろうか」すごくワクワクしていた。

 

しかし、なぜか海からどんどん離れていき、車が止まったのは展望台の駐車場だった。出発前にキャンプ地まで少し歩くと聞いていたのでいつも使ってるアウトドアシューズを履いてきていた。まあ少し歩く程度なら良い、むしろ、ちょっと人が来づらいスポットの方が空いているから尚良いもんだ。

歩いていくと、なんかガッツリ登山道みたいな道に入り込んできた。でも、ちゃんと道は整っているし地元の人とかもきっと良く歩く道に違いない。そう思いながらひたすら山道を歩き進めた。

 

歩いても、歩いても、ひたすら山道が続いていた。どんどん整理されている道が荒い岩の階段に変化していく。「なあ、ほんとに少し歩くだけなんだよな?」僕はかなり心拍数が上がっていて自分の心臓がバクバクと音が鳴るのを感じながら友人に聞くが「ああ、そんなに歩かない」っと答えてくれた。「そうか」っとだけ僕は応え、足を進める。

 

僕は汗が止まらなかった。呼吸もかなりシンドくて。スキンヘッドの頭に巻いたタオルを絞ると汗がでてくる。何回も何回も重くなったタオルを絞っては頭に巻いて歩き続けた。

 

さっきまで大きかった船も小さく見える。そろそろ拠点に着くのだろうか。コンビニが近くにないと聞いていたので、運べる分だけの食糧と水分はリュックに詰めてある。でも、そのリュックにいれた食糧と水分のみで2日間過ごさないといけない。暑くてかなりの水分を摂取してしまった。

 

歩いていると、もう道というか草だらけの道に遭遇した。これは道じゃない。この草の中に蛇がいるかもしれないし、蜂がいるかもしれないし、もうここに来るまでに何度クモの巣を顔面に浴び続けた事だろうか?いや、絶対他にルートがあるはず、何かの間違いだ。虫が恐い。。。行きたくない。。。僕は足が進まない状況だった。

 

僕が立ち止まっていると、友人は先人を切って先に進んでいってしまう。ガサガサと音を立て進むたびに、虫が飛び跳ねるのが分かる。行きたくない。置いてかれたくない。行かないでくれ。俺は海岸キャンプをしに来ただけなのに!!(泣)

 

あああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああっ!!!!!!!

 

数分後、僕たちは池に到着した。もう疲弊しつくしていた僕に友人は聞いてきた「迂回して歩くか、最短ルートでこの池を靴を脱いで歩くか」僕は即答で「最短ルート」と返事をした。

 

池の水が冷たい。足の裏が石で痛い。足の裏を石や異物で切らないように慎重に歩く。しかし、池の真ん中あたりが深い事に行ってから気づいた為、結局は迂回ルートを行かないといけなくなった。単純にバカだった。

 

出発して、2時間30分が経過していた。

 

知り合ってから10年以上の仲になる友人の言う「少し歩く」は「2時間30分のジャングルを歩く事」が=(イコール)で結びつく事を、この時、僕は始めて知った。

 

そう。僕は、なんとか海岸に到着したのだ。もう海岸キャンプを楽しめない程、体は疲弊し放心状態に陥っていた。放心状態の禿げだ。

 

砂浜にテントを貼る。もちろん周りに人はおらず僕たちだけしかいない。ビキニを着てるお姉ちゃんもいない。当たり前だ。

 

調理に使用する水は岩から水が流れてきていたのを使用する。リュックの飲み水が半分くらいなくなっていたのでこれは凄く助かる。なんか無人島サバイバルをしにきた気分になってきた。みんなはキャンプと聞いて、山の水を取ったりしてるだろうか??僕はキャンプ経験が薄いから、そこの所よく分からない。

 

さっきの山の岩から流れる水に当ててビールを冷やしておいた。もちろん荷物を減らす為に1本しか持ってこれなかった。これが至福の1杯なのである。

 

荷物の軽量化をする為に食事は簡易的なものになる。

 

巷で観るキャンプアニメだと、マシュマロを食べたり料理にこだわったりして凄く華やかに感じるが、カップヌードルが僕の夜飯。ちなみに、次の日の朝飯もカップヌードルの予定。

 

日が暮れてきて。波の音と虫が鳴く声が響く。ひたすらボーっとしながら過ごす。

 

さっきのビールのつまみに友人が缶詰のなんかの肉を分けてくれた。なんの肉かは知らないけど、美味しかった記憶だけ残る。疲れた体にカップヌードルだけはあまりにも寂しかった。

 

夜の海もまた良い。良いのは間違いない。しかし、風が強すぎてテントが吹き飛ばされそうになった。テントの骨組みが折れるんじゃないかってレベルの突風だったので夜中の4時頃に風で叩き起こされた。海岸キャンプは初めてだが、ここまでサバイバルだと想像していなかった。

 

次の日の朝。僕は波の音と風の音がうるさすぎて3時間しか眠る事ができず寝不足。海でやるキャンプ、景色は最高だ。しかし、山の中で行うキャンプと違い、直射日光がとにかく暑い。キャンプはやっぱり山でやるのが良い。もしくは、海岸キャンプをするのならもう少し涼しくなってからにしよう。と海に向かって心に決め、片付けを始めた。

 

・・・来た道はもちろん。

 

戻らなければならない。

 

あああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああっ!!!!!!!

 

お禿げ様でした。

お禿げ様でした。

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